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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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 未完の師弟、或いは 8

(前回に続く)
 問題文を全部読むのではない。
 その問題文の中から、典型的な演習問題にありがちな常套句や定型句を拾うことで、記憶した単元を脳内から検索して回答していることが解ったのだ。
 つまり、自ら問題を把握しているわけでもないし、だからこそ、問題に添って考えることが出来ていないのである。
 偏差値42という結果を受けた模試の後、いくつか試してみて、これがどうも間違いないという確信に至った。
 なんて、器用な悪癖なのだろう!
 それで、現場監督に偏差値暴落の原因となった以上の問題点を報告したところ――。
 そのリアクションに驚愕を禁じ得なかったのである。
「え? それが普通じゃないの??」
            ◇
 現場監督いわく、
「あんな難しい問題、小学生なんか誰も理解してるわけないじゃん」
だそうな。中学受験の有名集団塾などは、反復練習の超過によって、問題パターンとその解法を記憶させて対応させる方針がどうも、一般的な指導要領らしい。限られた時間の中で子供の脳や性格が急成長することを期待することは確実でないから、彼らの理解を待つことなく、パターンを記憶させることで、得点を可能にする。
 その事実を知って驚愕して、それで、失望した。
 こんなやり方は、勉強ではないと思う。
 ましてや、何らかの研究にもつながらないし、それを自力で推進するための原動力となる知的好奇心を育てることにはまず、ならないからだ。自然体で疑問を持つ姿勢ができる時間も、理解するための時間も待つことなく、矢継ぎ早に記憶すべき例題パターンを押し付ける。
 こんなのでは、「学ぶ愉しさ」など身につきようが無い。
 しかし、彼らは「制限時間で具体的な結果」を考えなければならないビジネスだ。お金を払えば、レストランのように具体的なモノが必ず提供されるわけではない。塾商売の場合、お金と時間と責任を追及していくと、こうした方法が最も合理的で効果的なのだろう。
            ◇
 ともかく。
 シノリナにはとりあえず、小学4年生の文章題――それこそ、小学校でよく見かけるようなペーパーテスト(1枚には、1行か2行程度の文章題が4つ載っている程度の小学校の基本問題)を1枚5分で満点をとるように、練習させた。もちろん、大半はわたしも付き合った。
 当然、5分以内でもほとんど正解なのだが、やはり、1枚をなかなか満点をとれないのだ。
 ちゃんと文章を読んで、問われていることに添わなければならないからだ。1枚終わる毎にわたしが自らマルつけをし、その都度ダメ出しして反省を繰り返した。
            ◇
 それで、1箇月が過ぎた。
 時は、10月――。
 その月の模試を、これで勝負をすることになったのだ。試験範囲は、「小6の全単元」としか書かれていない。もっとも、中学受験のカリキュラムなど、もちろんすべて着手出来ていない。
 よって、良い点は期待していなかった。
 だが、たったそれだけの勉強(小4文章題ドリル)で、中学受験偏差値は50に近づくかどうかだけが、わたしにとっては興味であったのだ。
 期待と不安を大きく抱えたわたしには、またしても意外な結末が待っていた。
 シノリナは家庭の都合で、その月の模試を欠席したのであった。
          ◇◇◇
 中学受験の集団塾のやり方にナントカ従ってついてくると、偏差値60キッカリにはなるようです。
 もっとも、子供だけではついてくることができず、親がシャカリキになって子供の勉強に付き合い、ビシバシやっていくことで、偏差値55とか60になるわけです。
 しかし、こうした子らは、偏差値70にはまずなれません。
 偏差値70の子らは、こうしたやり方ではなく、始めっから、自分で問題を理解して、自分の持っている方法で解くことを知っています。つまり、子供にも才能もあるけれども、幼少期に親が「自ら考える」というアクションができるようにしつけて(或いは仕向けて)きたかが、大きいのです。親によっては無自覚で「自ら考えるチカラ」を潰してしまうような育て方をしている場合が少なくないと思われます。
 同じ塾内にいるのに、偏差値60の人種と偏差値70の人種は、ひどく異なる。それは、勉強の成績という点ではない。
 偏差値70の子らは、大人びているのである。将来を自ら考えることが、可能なのである。
            ◇
 次回予告に代えて、中学受験生の予定を記しておきます。
 残る模試は、11月と12月。 そして、1月には「お試し受験」があります。
 お試し受験とは、地方の私立学校が、東京などの出張会場で入試を行うもので、首都圏の中学受験生――特に2月が中学受験解禁となる神奈川県や東京都などの中学受験生――が、模試の代わりに受験するわけです。
            ◇
 近況報告。
 わたしの手許には、今年の受験生は1人しかおらず、それも、中学受験ではなく、高校受験生でした。
 それが終わったのにもかかわらず、一般世間は学年末試験ということで、土日もかりだされるという憂き目に遭っています。
 近頃は、仕事の腕は職場で圧倒的なのですが、それがゆえに困った問題も発生しており、楽になっていません。
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