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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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 未完の師弟、或いは 2

 もっとも有名なそのマエストロは、法外な報酬をもらって引き受けた仕事をよくすっぽかして、咎められそうになると奇妙な言い抜けで切り抜ける。
 その先生のようなものも、約束を取り付けてはすっぽかすこともあるらしい。それでもまだ需要があるのは、すっぽかすもの自体をお客さんが些細なものとおもってくれるからだろうか。
            ◇
 その少女は、物静かだった。オトナシイ子といえばその通りだが、どことなく不思議な雰囲気をもっていた。2姉妹の次女である。身長は小6生にしては高い方に違いない。何が不思議なのかと言えば、会話をしていると、控えめさを忘れぬ感じでノッてくる。それは「慎重」とか「上品」の顕れとも言えるが、その実は「落ち着いている」とか「肝が据わっている」の類なのだ。また、話にノッてきてくれるのだが、返ってくる答えはどういうわけか、会話の流れで行える予想と違うので、要領よく話し続けていると、奇妙なタイミングでズッコケさせられることになる。
「電子書籍と実際の本だったら、どっちが良いか作文してくださいって問題だね」
「どうやって書き始めるんですか」
「どっちが良いと、チミは思うかね?」
「電子書籍」
「お。電子書籍を支持するとは。使ったことあるんだ~」
「ううん、無い」
 大人しい雰囲気を漂わせていて実際控えめなのだが、口調はともかく内容はすべてハッキリしている。「イエス/ノー」の表示がハッキリしているのだ。その割に尖った感じを与えない。同級生の男の子から見たらきっと自然体なのにペースを崩されるので、気が強い女と思えるのかもしれないが、少なくとも、大人のわたしには「オモシロイ子」だった。この子が大人と喋っているのを見ることは、なかなか楽しい。「ミケランジェロ(前担当)と似たような奇妙な個性がある」と他の講師に言ってみたら、「違いない」だそう。
            ◇
 また、独特の体臭をもっていることで、彼女が混血児であることが判った。この中途半端な近郊地帯は最も近い都会までに45分程度で着くわりに地価が安いから、外国人が多く住んでいる。よって、混血児が多いのだ。だからといってはなんだが、この地域の混血児の平均学力は低いと言える。地価の安い地域に住まう多くの外国人は、その教養が平均的に高いとは決して言えないのだ。(こう申しては失礼だが)むしろ卑しい場合も少なくはない。こういう家庭は、日本語を喋れない構成員が大抵いる。
 だが、この子の場合は違った。親御さんは両方とも日本語を喋れるのだ。外国の親御さんの方も日本語が話せるのだから、なかなかのものである。
            ◇
 卒業の頃に、「モナリザに似ている気がする」と申してみたら、
「それ、友達にもいわれたことがあります」
だそうな。
 モナリザは、「モナ・リザ」であり、これは「マ・ドンナ・リザ」である。つまり、「私の・貴婦人・リザ」となる。
 なるほど、言い得て妙ではある。
 その博識もどきから見れば、少女とはいえ、この仕事で最大の成果をもたらした存在だから、敬称「貴」をつけるに値する。但し「婦人」というほどのオトナではないので、とりあえずこちらでは「シノリナ」と呼称することにする。イタリア語で「お嬢さん」は「シニョリーナ」というそうだから。
            ◇◇◇
 小説をマジメに描こうとジタバタするのは、ひょっとしたら数年ぶりかもしれません。
 知識というか、「表現」についての注意が数年前よりも鋭くなっているせいか、描き出しにえらく苦労することになっています。
 ライトノベルは、わたしの方向性からすれば、あまり向いていないのかもしれない。だが、短期間での成果を思うなら、最も確実と思える分野でもある気がするのだ。漫画の原作とか脚本めいているから、「表現」などに技術はそれほど重要ではない感じである。
 例えば、中高生が主人公で、ヒロインとなり得る美少女のキャラクターなんかは、主人公と喋っているなどで「風変わりな子」とか「聡明な子」とか「イイ感じの子」であることが表現されるものの、「美人である」とか「スタイルが良い」などの様子を表現として完成させているものは、極めて少ない気がします。地の文で「すんげー美少女」などと言い切ってしまうことがザラなのだ。
 美人の女の子は、どういったシーンをつくることで、「美少女」という単語を使わずに、読者に「キレイな女の子」を伝えることができるか。そういうことをマジメに考えてしまう。
            ◇
 とはいえ、予告通りに記事を更新できなかったのは、物書きとしての失敗であるわけです。
 生活が危機的状況にある以上、予告はするべきではないのですが、一応「4日毎」を目処にやっていくつもりです。
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