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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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ぽてモン奮戦記 その8

 ぽてちんモンスター。
 その名の通り、何をやってもダメダメなヒヨッコの総称である。
 手許に在る教え子、中2生のぼーんちょは、「ぽてモン」なのであった。
 宿題をやる習慣は無い。試験1か月前でも危機意識を持っていない。勉強も着手後30分もしない内に「疲れた疲れた」とぐだぐだする。学校の定期試験相手なのに、配布プリントやワークブックや教科書をまったく意識しない。
「先生の言葉を聞いた直後はピシッとしているのですが、寝て起きるとダメ人間に戻っているんです~」
 ダメ人間。
 いくら親御さんでも言い過ぎではないかとも思ったが、それも解る気がした。根性や我慢強さが無く、自分に只管甘いからだ。しかし、このときは、単に勉強習慣がなく小学知識を身につけてこなかっただけ程度にしか、わたしは認識していなかった。
 彼の内包する問題を、わたしは後に耳にすることになるのだが、それは夏休み終了後と、だいぶ後になるのだ。
            ◇
 5月の試験で、数学は持ち直してきていた。70点。
 英語は、50点取れれば良い方で、いつも40点前後だった。
 「tree」などの基本的な綴りすら書けず、「主語/動詞」などの説明の仕方では理解が出来ないようなレヴェルである。
 どうするべきか。
            ◇
 5月の基礎学力テストを終えると、6月には1学期期末テストがある。
 このときは、4月5月の反省を常に口にして警戒を呼び掛けてきた。手が空くときに必ずぼーんちょを手許に置いて、ほとんど毎日勉強に付き添った。
 まず、ワークブックを持ってこさせて、すべてコピーした。
 余談だが大方の予想通り、「持って来い」と言った次の回は忘れてくる。ダメダメだからぽてモンなのだ。しかし、随分と信じ切ってくれているのか、授業の無い翌日に現れて、学校指定のワークブックを持ってきた。
 テスト範囲と思われる単元のワークブックをコピーし、7周やって覚えさせた。
 もちろん、3周目までは付きっきりだった。1時間付き合っても1単元終わらない。訳せない、和訳を教えても漢字を間違える。英例文ではなく、その1欠片たる1つの単語の意味すら危うい。また、文法の基本が無いから、beの文と一般動詞の文を見分けられない。というか、そもそも1文に動詞は基本的に1つだという大原則もわかっていないのだ。
 1箇月で、重要極まりない中1の英文法を、マスターすることは、このレヴェルの子では到底無理である。文法による理解は、期待できない。
           ◇
 ぼーんちょ自身が机に倒れ伏して「疲れた疲れた」とガタガタ吐かす。
 が、4周目からは見慣れててきたのか、コピーを配れば独りでもスラスラできるようになった。ぼーんちょが倒れても、目前のヒトラーがいれば、ナントカなる。
 何か説き始めれば、ぼーんちょはエネルギーを取り戻す。
 これは、愉快だった。
            ◇
 6月の1学期期末試験の結果――。
 英語、61点。
 数学、63点。
 数学は70点の目標だったが、計算問題を落としまくり、獲り逃した。
 一方で英語は、色を付けた目標点で55点だった。
 ゆえに、大変なことになった。
 ぼーんちょは、とりあえず「やったー♪」と安っぽく小踊りしていたし、その母上は大喜びし、現場監督は驚いた。
 成功と言える結果なのだろうが、その後に、文法を理解するだけの実力定着を急がねばならないことを知っているわたしは、困ることになった。
 ぼーんちょが浮かれてボケてしまったので、結局7月末まで、真面目に取り組むことが出来なかったのだ。
 ――本当に。
 ザコらしい、ザコキャラなのであった。しっかりしなさい、ぼーんちょ。
          ◇◇◇
 ここに久闊を、叙す。
 近頃、1時間だけは必ず製作活動に割くようにしています。
 本文は書いていないものの、テーマを絞り、的確な表現の例を挙げ連ね、主要登場人物の性格付けを念入りに設定し、娯楽小説の「お約束の連続で読ませる」を、よく計算している日々です。
 4月の電撃大賞に参加するかはともかく、4月までには1本の自信を、具体化していたいものである。
            ◇
 冬期講習が、始まりつつあります。
 今回は1件事故があって、高校受験生を1人も見ることがなくなったために、ラクだ。中学受験さえ気にしていれば良い。中学受験なら、偏差値68以上の学校でもない限り、追加の勉強をしなくてもほぼどうにかできる。
 とはいえ、大変なものばかりが揃っている。
 しかし、今はもう、恐れるものが極端に少なくなった。
 この仕事――コーチとして子供の成績を上げるという仕事の仕方――について、間違えることが、ほとんど無くなってしまったような気がするのだ。
 いや――。ただ、開き直りを習得しただけか。
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