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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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ぽてモン、グッドだぜ!⑦

 初期能力値が低いことに加えて、授業を受ける姿勢が悪くなったため、授業が成り立たないのだから、戦慄したものである。
            ◇
「……奇跡は2度起こるものではありませんが?」
 ぼーんちょとその家族にとって、わたしは往年の名将であり、また、まったく褒められることはないのだがこの教室にとっても同じことだ。
 余談。それだからこそ、余った生徒の中で危険度の高いものが、回ってくる。
 「危険度が高い」とは今回の現場監督の下では、
「成績を上げることが困難な子供」
という意味である。発言に気を付けなければすぐに保護者がクレームの電話をかけてくるものなど、「危険」の意味ですら現場監督によって微妙に異なる。ゆえに、数学は80点台をとっていても内申点5をキープさせるべき子供であって、90点を取らせることが出来ないのなら、「高い危険度」とか「難易度の高い仕事」となるわけである。
 閑話休題。
 冒頭のような言葉で、上の人間を牽制する。この仕事は引き受けても、時間的にも経済的にも得をすることはない。濡れ場女優は出演する回数が多くなればなるほど、ギャランティは儲からなくなるらしいが、この仕事はそんなものとは比べ物にならないだろう。
 新たに仕事なんか引き受けたくないのである。
 成功してもわたしにとって得になることは無いし、失敗した場合に非難轟々なだけだ。
 ましてや、もう引退する時期を考えなければならない時期でもある。
 今年で中3生になる子供と、中学受験の小6生になる子供がいる。あとの残りは、今年の中学受験生で中1生だ。……わたしはあと3年間、在籍せねばならないのか――これは悩むところである。この会社は我が歴史的に良い思い出など無いばかりか、怨恨は根深い。成績で人間の価値を決めつけ、悪くなれば先生ぐるみで除け者にしてきたのだから。子供に向かってその言葉に責任は普通に無いし、信じて真面目にやってきた者に誠実な対応をすることなど今も昔も無い。
「奇跡は2度起こらない…………初心に返りなさい、少年」
 同じ言葉は、ぼーんちょにもかけた。
 昨年の6月。ぼーんちょは、わたしの授業の中で何をやってきたか。言われて自宅でやったことは何だったか。よく思い出させた。
 それが済んだときには、もう試験前1箇月だった。
 5月中旬の1学期中間テストに代わる、基礎学力試験である。
「試験勉強は1箇月前からやっていくべし!」
 ところで、彼の保護者氏いわく、わたしの言葉を聞いた直後は物凄い勢いで動くらしい。殆ど洗脳のような効果があるらしく、保護者氏が驚かれていた。ぼーんちょの前では、わたしはさしずめアドルフ・ヒトラーといったところなのだろう。しかし、その効果が続行するのは眠るまでであって起床すると、熱かった心意気はすべて夢の中へ置いてきてダメ人間に戻ってしまうのだとも、保護者氏が苦笑されていた。
 そんなわけで、宿題と称した基礎トレーニングを確実にやってくることが、稀だった。
 1箇月前にも関わらず、のんびりやっている。話をした直後はジタバタするが、結局、要領を得ないまま翌日になり、またダラダラする――そんなコトの繰り返しだった。
 それでも、試験1週間前になると、ぼーんちょはさすがに慌て出した。
 授業では英語と数学をとっていたが、英語は全然出来ない。
 また、
「学校指定のワークブックと授業プリントを持ってくること」
としぶとく申し、報告書にも毎回書いているのに、忘れてくる。
 以後、授業がある日は電話して持ってくることを厳命した。
 だが、それでも電話に出る確率が低いため(保護者氏も結構な割合で勤務中なのだ)、まともに動けたものは、数学だけだった。
 基礎学力試験は、主要5教科のみであり、各50点満点だ。
 ぼーんちょの結果は、数学のみ35点。100点換算で70点となる。
 これは、良い。
 問題は他4科――。20点台前半ばかりで、英語は最悪だった。あまりにもヒドイ得点で、結局、ぼーんちょは惚けて、わたしには報告しなかったのだ。わたしはぼーんちょに怒ったことは無いのだが、彼は甘えるだけではなく、相当な恐れももっていたらしい。言うコトがイチイチ尤もだから、怒らずに何か言われた場合に、精神的に大ダメージを受けるであろうことにだいぶビビッているのである。
 数週間後に確認すると、17点だった。つまり、100点換算で34点だ。
 英語は50点とれれば良い方なんだ――。
 50点どころの騒ぎではない。30点台が普通なのであった。つまり、今までの英語のテストのうち半分は赤点なのである。
 いうまでもなく、英語は授業コマとしてとっているわけで、英語の得点をナントカすることを、現場監督から確認されたわけである。本人が「試験1か月前の態度をとれなかったことに敗因がある」としてナントカ言い逃れをするのだ。
(担当が代わってから悪癖がついて、勉強する姿勢を戻すのに必死だった――本当の理由でもある)
 しかし。
 その英文で使われている動詞が、「Be」か「一般動詞」かを判断できないばかりか、
「orange(オレンジ)」や「tree(木)」
などの綴りすら危ういのだから、50点をとることの難しさは、推して知るべしである。
          ◇◇◇
 夏期講習が、始まりつつあります。
 もはや、わたし以外に確実な対応をやってのけるユニットがいない現状があり、現実生活はよりキビシイものとなっています。
 更新は遅れがちになることを、あらかじめお断り申し上げます。
 余談ですが、この放浪生活の中で知ったのは、
「階級或いは知能レヴェルに大きく差がある場合にのみ、高い方は低い方を言葉で操ることが可能になる」
ということです。年齢差(同い歳を含む)があるとまた別の係数がかかるため、一概には申せないのだが、どの職場でもわたしから見てあまりに阿呆な連中は、言葉に乗せて思惑通りに動かすことができた。
 会話さえできれば、うまくやれる。
 実は、この「マトモな会話ができる」という線引き自体が結構難しいらしく、このランクに満たない人間ばかりを多く見てきた。
 きっと、「その仕事に従事することになる人間」で、レヴェル分けが為されるのだろう。
 わたしが就いたことのない上等な職場なら、きっとわたしが別の人間に操られるのかもしれません。
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