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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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ぽてモン、グッドだぜ!⑥

 受験が終わった4月、ぼーんちょの授業担当をやるよう、現場監督から辞令がきた。
 キウイは結局、成績が上がることは無かったらしく、3月に辞めていった。
 ……なにか、背景でもありそうな気がしたことは、言うまでもない。
 その予感は正しく、案の定、ぼーんちょの成績は低迷していた。
「退会を阻止する材料をつくれ」
            ◇
 わたしから担当が代わってから、1年弱が経っていた。1年弱の間、めぼしい成績がついたことが無かったのである。
 ――一体、こいつらは、何をやっていたのだろう?
 数学こそ平均点をキープしていたが、平均点を大幅に上回ったのは、昨年の6月――彼の通塾後最初のテスト――以外に無い。なるほど、ぼーんちょの同期の桜だったキウイが辞めて行ったわけである。
 時間が経っている分、事態は悪化していた。
 ぼーんちょは平均点もとれていないのに、「大丈夫、大丈夫、」と言うようになっていた。
 もちろん、担当からハズレても教室内で会うことはあるから、テスト1箇月前になったら、試験勉強を開始するように挨拶とともに喋っていた。その度に、「はい、」と言い、「試験はナントカ大丈夫」とか言っていたのである。
 また、最低限のトレーニング(それこそ100マス計算のような小学生が毎日やるような基礎練習)を宿題に課していてもやることはなく、「あ、そういえば宿題があったんだ」などと惚けるようにすら、なっていた。これは、毎度の授業担当者が宿題のチェックをマトモにやらなかった結果である。
 ぼーんちょは悪癖を、獲得していたのだ。
 ――小学校時代を通して「普段から頭を使う」ということをやってこなかった人種は基本的に、授業で解説を行っても、解説を語るペースで理解は出来ないことが多い。彼らのお喋りと同じ要領だから、上っ面でしか聞いていない。つまり、「聞こえる」であって、「聴いて理解する」わけではないのである。聞きながら頭を使うことに慣れていないのだ――。
 宿題は惚けてもお咎めが無いし、やらないことによるリスクも説かれないから、つまり「宿題はやらなくても良いもの」となってしまい。また、授業もただテキトーに聞き流していれば時間の問題で帰れる。
 こんなだから、ぼーんちょを再び受け持ったとき、
(実は3月に代打で受け持つ機会が何度かあった)
 授業1コマ当たりの効率が、きわめて悪かった。授業中に何にも出来ないのだから。上の空だから、話は頻繁に聞き流すし、計算練習をやっても小学生レヴェルの計算は通塾から1年経っているのに、全然解けない。また、授業内容とは全然関係の無い話を、こちらの話の途中で頻繁に出してきて、こちらの話の腰を折る。説明の途中で脱線すれば、元の解説はまったく解らなくなるのに、ダラダラと自分の興味のある深夜アニメの雑談をしようととにかく口を開く。
(普通、塾でも学校でも“先生”とは、こうした場合は一喝して黙らせるものだが、わたしは基本的に怒らない。とりあえず相手が話を始めたら一旦最後まで聴くことにしている)
 賢い子らならともかく、レヴェルが低いと今まで聴いた話を頭に留保することができないから、話の腰を折られるとまた最初から話をすることになり、ヒドイとまた同じタイミングで話の腰を折って、また同じ問題の解説の最初から話をすることの繰り返しとなり、終いには本人が飽きてイヤになってしまうから、性質の悪さはナカナカのものなのだ。
 初期能力値が低いことに加えて、獲得した授業を受ける姿勢が悪くて授業が成り立たないのだから、戦慄したものである。
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