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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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やぶれかぶれ

 夏期講習が、終わった。
 そして、すべてを忘れて戻ってきた。
 これから一体、何をすべきなのだろう。
 今感じているのは、この仕事を続けていると、目標とか夢が、どんどん遠くなっていく気がするのだ。
            ◇
 昨年も忙しかった。
 当然、授業中、動いているし喋っているのに、不意に意識が遠のくことがある。
 1授業で10回未満で起こるのだが、今回もまだ倒れてもいないし、精々、報告書がヘロッている程度である。
 だが、今年はそれに加えて、急な眩暈が伴うから、さすがにヤバいとも思った。
 帰宅中。
 帰宅後の調理中。
 シャワーを浴びて寝台前に来たとき。
 平衡感覚が、一瞬断線する感じ。
 グラッと来てから、目が回る。
 こうしたことが、8月の後半で数回起きた。
            ◇
 まぁ、原因はとても分かりやすい。
 睡眠時間3時間から4時間程度で、九時前には出勤している。
 これは塾長なんかとは比べものにならないくらい早い。
 出勤して1時間ほど掃除をして汗を流す。それから授業準備をする。
 そして、休憩なく5コマから6コマの授業があって、気がつけば22時。
 その上で残業の引継書などがあるから、結局23時を回ってから退勤することになる。
 退勤時間だって塾長よりも遅い。
 それで帰宅したら、おにぎりや菓子パンなどコンビニエンスストアの食糧300円分程度を呑み込んで、シャワーを浴びて眠る。もちろん、それだけでは退屈感が収まらないので、深夜アニメをチラッと見たりする。それで眠るのは4時前後。もちろん9時には出勤しているわけだから、7時半頃には勝手に目が覚める。
 この繰り返しの日々。
 昨年は5キロほど痩せた。
 今年は調べていないから分からないけれど、今年はさすがに、キツいと感じた。
            ◇
 人間だって、電気で動く。
 電気切れの携帯端末と同じだ。
 睡眠か炭水化物のエネルギーのどちらかが不足すると、どうも、勝手に“落ちる”らしい。
 授業を受けている方でなく、キッチリやっている方なのに、急性の眠気でガクンとくる。
 以前からそんな体験はしてきたから、私にとってはそれが日常的なことなのだが、どうもこれはそれなりに普通事でもないらしい。
 考えてみれば、今回は圧倒的に授業数が多いのだ。
 記録に残っている時間だけ見ても、塾長よりも勤務時間が長い。……記録にない部分も少なくないから、実際は比べものにならないことは、言うまでもない。
            ◇
 この仕事の最大のヒドいところは、報われないことだ。
 まず、休憩がない。
 13時間もいる者に、30分のまとまった休憩すらない。
 その上、普通に土日出勤させる。おかげで13日の連続勤務が3回もあった。
 それで、時間分の給料がつくものではない。時給制でないから、やるだけ無駄なのだ。
 そのわりに残業でレポートだのテストだの、学習相談だの塾長の雑談相手だのが、かかってくる。
 で、少しは気を遣われるような職場かと言えば、人の入れ替わりの激しい職場だからか、そんな傾向はないのである。普通に13時間働いている者に「俺が休みを取らなくてはいけないから、明日の土曜日出てくれる?」とか、よくも言えるものである。それで労いや褒める言葉があるかと言えば、そうしたリップサーヴィスすらないのだ。逆に、こっぴどい文句や小言を言われる確率の方が、高い。普通に不愉快な物言いや状況がくることもある。授業予定の変更とか。
 揚句、1時限目に授業がなく、これからの5コマ分の授業用意に腐心している私に、
「今1時限目授業入れたから」
 とか振ってくる。
 これは本来、その日の授業担当がいなかったから塾長がやるべきだったらしい。
 それで朝から飲まず食わず眠らずで早朝から出勤して、掃除して授業の用意を連日しているような者に、後からふんぞり返って出勤してきて、不機嫌そうに予定をチェックして憤然として、こんなことをのたまう。
 「すみません」とか「お願いします」とか「ありがとう」とか、ないのか。
            ◇
 満足に暮らしていけるだけの賃金がつくなら、まだ良い。
 だが、それすらない。
 雑務と労働ばかりが重なり、揚句、それで子供の成績が上がるかと言えば、本人次第。それで子供たちのアタリが善いかと言えば、そういうわけでもない。
 それで、今まで積み上げてきたもののある子供が、新人講師の練習台みたいになっているのを尻眼にして、ボロボロになりながら、授業をやる。
 そして、9月は学生講師どもを使うからとか何とか言って、仕事を極端に減らす。
            ◇
 不平不満を挙げたら、切りがない。
 実際、2時間でも3時間でも、この会社のオカシナトコロは並べられる。
 それで、今ものすごく怒りを感じているかといえば、それすらない。
 怒りを自ら思い出そうとでもしない限り、湧き上がらない。
 あまりの状況に、麻痺しているのか。
            ◇
 書いてみると、なかなか壮絶だ。
 だが、メディアに載るような極端な悲劇ではない。
 下の中か上のクラスで、体感できる最悪のシチュエーションではあろうが、下の下でない以上、驚かれることはない。
 この暮らしをしてきて、医者にかかれないような状況にされてしまったものだが、それでヒドいケガを負った際に、痛みに耐えかねてノタを打ち回りながら悶絶して眠れない日も何度かあった。これは、拷問そのものだとも言えるのではないか。
 ということは、或る意味では、人間が感じ得る限界の苦痛じみた経験もしている。
 しかも、己でできることはすべてやってきたと言い切れる自負もある。
 そして、己が成長段階に於いて、周囲に後れをとるような器量でないことも、この職業を続けることによる観察で、大体分かる。
 だから、教え子その④に「今までの人生に後悔はないか」などと訊かれても、「後悔はない、全力で生きてきた」と迷いなく言える。
 そんなだから、運命が分かれるべきタイミングで、大きな立場にある人間どもが相応にヒドいヤツらばかりであったことも、わかる。適切な助言者や相談者がいなかったことが、最大の不運であろう。
            ◇
 だから、“どうしようもないこと”の正体が、人一倍理解できている。
 問題は、その境遇が、まだまだ恵まれていることだ。
 きっと苦痛のレヴェルの限界は、人間で感じ得るものとして、同じようなものがあると思う。ただ、そこには感じ方の違いがあるのだ。同じ苦痛でもすぐに音を上げる輩と、そうでない者がいる。私は間違いなく、そんじょそこらの者よりも我慢強い。
 例えば、この夏も仕事中を除けば、結局クーラーなく過ごしてしまった。それで暑いとかの感覚が働かないのだ。冷たい飲み物だって飲まないし、逆に熱いお湯ばかりを毎日飲んでいたほど。
 それだけのセンスを手にしていても。
 その背景が客観的にわかりやすいくらいの惨憺たる境遇になっていないから、ノンフィクションとして語るには弱過ぎるのである。
            ◇
 ………。
 そんなわけで、生存報告は、終える。
 まだまだ、生きてはいけるらしい。
 苦痛を感じるだけの人生だが、それこそ、他に類を見ない生き方であろう。
 いつかは芸の肥やしになるのだ。
          ◇◇◇
 結局、8月半ばのタスクは、予定通り、片付けられた。
 86件の講師業務7月分のレポート。
 読破物『ヘルマフロディテの体温』のレポート。
 後者については、近く、このページに記事としてアップする予定である。
 さて。
 8月分のレポートを片付けたら、製作活動に戻りますか。
 ……何から手を着けるべきなのかは、まったく記憶になくなってしまったのだが。
 そういえば、ほとんど3週間ぶりのパソコンの立ち上げであった。
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コメント

お疲れさまです

夏期講習お疲れさまでした。
塾講師としてのキャリアもだいぶ経ちましたし、そろそろ鞍替えをしてはいかがでしょう?
そこ以外にも個別指導で人が足りないところはたくさんあるはずです。
人手不足の分、他社も人扱いは荒いですが、そこほど人事がバカで腐ってるところはないと思います。

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