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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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 深い恋情は障害の1種か

「あんたはさぁ、あたしのどこが1番好き?」
「どこ………?」
「あんたが言ってた、お金をとらない売春婦って、あたしのことだろ」
「………尻の軽い女を嫌っているわけじゃない。現におまえは、俺にも与えてくれるだろ。俺はおまえを、女神だと思っている」
「女神? お世辞もそこまでいっちゃうと、失笑ものだね」
「……俺が思うに、おまえの1番の魅力だけどな。口だと思う」
「はいはい、テキトーなことはもう言わないの」
「いや。おまえさ、カラダは許すけど、キスは微妙に避けているだろ。俺はキスを避けられるたびに、いつも愛おしさを感じている」
「…………………さいあく」
「すまん、不器用で。おまえを貶すつもりはなかったんだ」
「最悪だよ。あんたはあたしを、本気にさせるつもりかよ」
            ◇
 良識や建前の逆を生きる。
 おはようございます。
 深い恋情を持てるという性質は、生きていく上では、ハンディキャップではないか。
 その恋愛が叶うのであれば、相手に深く惚れ込む性質は最大の快感をもたらすが、そうでなければ、一生を蝕む強烈な毒にしかならない。
「不幸は快楽を深めるスパイスだ」
という言葉を聞いたことがある。個人的にはまだ、この真意を理解できていない。ただ、「不幸な身の上の者は、深い恋情を持つことができる」くらいの意味で捉えている。
 深い恋情を持つことができるのは、実は不幸かも知れない。なぜなら、不幸な身の上だから、その恋愛が成就する確率が低い場合が多いと思われるからだ。
 とはいえ、人生の不条理は、男を磨く。
 人生は「手持ちの札」で勝負するしかないのだから、肚を据える。そうしていれば、己の器は大きくなる。
 ――こうして、深い恋情を持てる男が強くなったとき、ゆきつく先は、浮気と女遊びとなるわけだ(あら?)。
 でも、器が大きい男だから。
 そんな浮気や女遊びが「男の甲斐性」となる。垢抜けた人間関係を構築できてしまうからだろう。
 それにしても。不仕合せな者が、幸せをつかむ難しさを感じる、今日この頃である。
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