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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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生徒に合わせる授業とは

 6月30日現在、36353位。
 次回の授業は、私が見ることがあまりない中学受験生が入っていた。
 公立中高一貫校を受験する生徒である。
 この子に、どう当たるかを考えていた。
            ◇
 というのは、ここのところ数日お喋りが多くなっていた私の教え子その①がぷりぷりして言うには、どうも、この子があまり性格の良い子ではないらしい。
 同い年――あるいは年下の子供に対する態度が、違うらしい。
「こないだの模試対策講座でさ、他の知らない子が怒られて授業が進まないと『なんなのあいつは』みたいで悪い言葉吐くのに、自分がお喋りして怒られたときなんか『死ねあのセンセイ』みたいな、すっごい子供なの!」
 教え子その①は、実は、かなり大人なタイプなのだ。
「この間、トイレでイタズラして先生に見つかって怒られてたら、ウチ(=教え子その①)が呼び出されて先生に怒られたんだよ。『ウチがやった』ってウソつく」
 それも1度や2度でもないらしい。
 しかも担任の先生は、そんな子供たちに辟易しているのか、それとも好い加減なボンクラなのか、そのまま教え子その①を叱るらしい。
 私としては、教え子その①はウソを言うようなタイプではないと思っているだけに、どうしようか考えていた。
            ◇
 子供の問題だから、大人が口出すべきではない。
 少し気がかりだが、そう言った経験も子供の成長を促すものだ。
 ただ、私はその子の担当になることはまずなかったが、かつて色々な本を貸したり、クイズを出したりしてそれなりにかわいがってはいた。
 というのは、普通に大人と会話をしてもかみ合うような頭の持ち主だからだ。
 大人が読む小説も読みこなす読書家で、難しい漢字も文中の意味から分かってしまう。
 読解力とヴォギャブラリが小学6年生なわりにかなりあるのだ。
 公立中高一貫校を受験する上で、これほど魅力的なステイタスはない。
 論理的な思考が出来て知識があり、しかも文章読解能力が極めて高い――。
 担当しない私が、蚊帳の外か見ていた欠点はといえば、やや怠惰で飽きっぽいところがあって、口調は舌足らずなわりに一方的で力が強く運動神経もあるので喧嘩が強く、少々手が出るところがあるかなって認識程度だった。つまり、ただの甘えん坊なんじゃないの?って思っていただけに、この教え子その①のタレコミに少し驚いたわけである。性格はかなり善くないところがあるらしい。
 どうやら、自分勝手な行動態度を客観的に知らないタイプのよう。
 それを指して、教え子その①は「子供だ!」と怒っていた。本人や同年代の友達には言わないし、親に相談してもまともに取り合ってくれないし、センセイはマヌケだ。だから、私がその話を聞くことになった。こういうの、ちょっとうれしい気もする。信用されているように思えるから、少し照れてみたりする。
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