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ローリン・ダイニング!!

Rowlin’Dining! すべての作品は、新作の材料だ!
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柳のごとく

 居心地が良いから、そのカフェに居座り続ける。
 そこに安らぎがあるから、色々とヌケてしまっている時も多いのだ、と思いたい。
 もう3年も毎日のように顔を合わせる、そのカフェのスタッフのリーダーの子は、バスケットボールでもやっていたかのように大柄だけど、とても穏やかで感じの良いお兄さんだ。
 その彼がレジで、会計中に行うわずかな会話。
「ただいま、こちらのコーヒーは落とし中でございまして、お急ぎでしたらこちらに、」
 と仰ったので、私は「別に急いでないから」。
 また、ある雨の日が続いた時のこと。
「また雨ですね。こう雨ばかりだと出勤が億劫になります」
 それに対する私の返事。
「こちらは駅に繋がっていて雨に関係ないから良いじゃない」
 ……馴れ馴れしい上に、無礼なことこの上ないつっけんどんな返事だ。
 こんな風についポロッと出てしまう一言にすごく後悔することがある。
 たまにこうして言葉を交わす。もしかしたら同じような境遇で同じような年齢かもしれない、長い顔見知りだけに何か錯覚じみたものを私は感じている。
 もしかしたら、かの御仁もまたそう思っていたりなんかして、実はお互いさまなのかもしれない。いつだったか「人生色々だ」と他のスタッフの子との会話でポツリ呟いていたことがあった気がする。
 気を遣って、それも努めて話を振ってくれるのが分かるから、心苦しいものがある。
話しかけてくる内容も毎回、天気の話題のような当たり障りのないものだから、安全に相槌を打つだけにすると妙に白々しくなる。難しい。
 ……私が「友達」だと言うと、偽善的な響きがしてしまうけれど。
 出会い方が違えば、友達らしい友達になっていただろうか。
――などと思ってみたりなんかしつつ、今日もまたいつもの席に着いていつものように勉強に就くのだった。
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